11月15日、PTA人権同和教育部主催の親子人権講座にて、羅房ちぇみさんをお迎えしました。
羅房さんはSun-in台湾人会副会長や鳥取県国際交流財団の国際交流コーディネーターとしてご活躍中で、県内の小中学校では外国人生徒のサポートもされています。
まずは、台湾ってどんな国?ということで、子どもたちにもわかりやすいように、台湾の地理や気候、民族構成から丁寧に教えてくださいました。
台湾の自然と文化を写真&クイズで紹介!
日本の九州とほぼ同じ面積で、およそ2340万人が暮らす台湾。
人口の大部分は中国大陸から移住してきた漢民族の子孫ですが、そのほかに台湾に先住してきた原住民族として16の民族が公式に認定されています。
台湾には、日本の富士山よりも高い玉山(標高3,952m)があるそうです。
(何となく沖縄と同じイメージで高い山は無さそうと思いこんでいた私、驚きました)
また、温暖な気候のため雪が非常に珍しく、雪が降ると人々が山へ「雪見」に出かけ、大渋滞が起きるそう。鳥取では考えられないですね。
また、温暖な気候のため雪が非常に珍しく、雪が降ると人々が山へ「雪見」に出かけ、大渋滞が起きるそう。鳥取では考えられないですね。
台湾の生活文化についても興味深いお話が続きます。台湾では外食文化が根付いており、毎晩のように近所の飲食店や屋台で食事をするのが一般的だとか。
家で料理をすることが少ないというお話に、会場の大人たちは、心底羨ましい…!と思ったのではないでしょうか。
家で料理をすることが少ないというお話に、会場の大人たちは、心底羨ましい…!と思ったのではないでしょうか。
さらに、台湾の学校事情も驚きでした。
生徒が学校で朝ごはんを食べてもOKだったり、先生がご褒美としておやつを配る文化があるそうです。日本の学校では想像しにくいおおらかさですね。
他にも、台湾の生活文化について、豊富な写真やクイズを交えながら楽しく紹介してくださいました。
文化の違いを教える・学ぶ大切さ
講演の中で印象的だったのは、羅房さんが「外国の方が日本へ来て、日本の文化と違うこと(※特にコミュニケーションやマナーにおいての事だと思われます)をしたときに、それを教えないままにするのではなく、それは違うよときちんと伝えてほしい」と語った場面です。
日本人の私からすると、「外国の方なんだからしょうがない」と、つい何も言わずにやり過ごしてしまいそうですが、何も教えないというのはその人のためにはならないということでした。台湾から日本に移住してきて、生活の中で様々な文化の違いに戸惑った経験のある羅房さんならではのご指摘です。
違う文化圏で生きてきた者同士、お互いの文化を尊重しつつ、教え合い学び合う姿勢を大切にしないといけないな、と思わせられました。
みんなで楽しむ台湾の遊び
講演の終盤は、子どもたちお待ちかねの「お遊びタイム」です!
羅房さんが教えてくださった台湾の手遊び「カイピンガイ」は、簡単そうに見えて高速になると手がもつれてしまいそうになり、大人も子どもも盛り上がりました。
さらに、台湾の伝統遊び「駒遊び」や「バンブーダンス」にも挑戦!
駒遊びでは、糸を伝って駒が登るなんとも不思議な様子にみんな夢中。
簡単ではありませんが、何度も挑戦してうまくできるようになった子たちもいました。
バンブーダンスではリズムに合わせて竹の間をステップするのですが、足を挟まれそうになるスリルに大はしゃぎな子どもたちでした。
楽しいお話に耳を傾け、しっかり体を動かして遊んで、子どもも大人も大満足のうちに講演が終了しました。
羅房さんも仰っていましたが、今日見聞きしたことを家族や友達とシェアして、台湾に親しみを持つ人の輪が広がっていったらいいですね。
素晴らしい講演をしてくださった羅房さん、そして企画・準備にご尽力くださった人権同和教育部の皆さん、本当にありがとうございました!